ずっと、同じ地域で暮らしていると
方言を方言と気付かないことがあります。
大阪生まれ大阪育ちの私の経験から2つお伝えします。
目次
静岡出身の友人との会話
短大に通っていたころ、静岡出身の友人と仲良しで、
いつも一緒に行動していました。
ある日授業が終わって、一緒に次へ向かおうとすると
「先に行ってて。今日当番だから教室を片付けてから、
先生のところに行かないといけなくて」と彼女。
そこで私は「そこにあるのをなおしといたらいいの?
私やっとくから、先生のとこ行って用事済ませてきたら?」
と言いました。
すると、彼女「え?壊れてないよ?」
私「え?分かってる。なおすだけやろ?」
彼女「だから、壊れてないのに、何をなおすの?」
私「いや、だからなおすんやって!」
・・・途中で気付いてもよさそうなものですが、
その時は、お互いにイライラしてしまいました。
後で調べてみてやっとわかったのですが、
「なおす」という言葉を「片付ける」という意味で使うのは
主に西日本で使われる方言のようです。
身内の事なのに敬語?
敬語の基本として、
自分の身内の事を話すときには尊敬語を使いません。
たとえば「母が言った」というのを伝えるときは、
「母がおっしゃった」ではありません。
なのですが、京都や大阪北部の方は、
「母が言うてはる」とよく言われます。
「~しはる」というのは、
一般的には関西弁の中でも
敬語として認識されていると思います。
ですので、私は京都や大阪北部の方とお話しすると、
やや違和感を感じることがあるというのが正直なところでした。
家族の事にとどまらず、動物やモノにまで
「~しはる」と話しをされるので、
どうしてそんな風に敬語をつかうのかしら?
と疑問でした。
ただ少し調べてみると、
関西の中でも、京都とそれに近い大阪北部の方の話す
「~しはる」は、敬語というよりも、
単なる丁寧語として使われていることが多いようです。
身内への敬意を伝えているのではなく、
話している相手に丁寧に伝えているということなのでしょうね。
伝わるように伝える
方言も魅力の一つですし、
同じ言葉を話す人同士の間では、共感性を高め
距離を縮めることもできる、強みにもなりうるものです。
ですが、うっかり使い方を誤ると、
正しく意図が伝わらなかったり、
常識がないように見えたりするかもしれません。
いつも同じ言葉を話す同士で一緒にいると気付きにくいものですが、
色々と経験しながら、日本語も学んでいきたいですね。
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