玄関の出入り口が引き戸のお宅ってあまり見かけなくなりましたかね?
引き戸、だけでなく襖(ふすま)の開け閉めについてマナーってあるのでしょうか?
そんな疑問をお持ちのあなたに、マナーと振る舞いについてお話しします。
目次
どっちをあけたらいいの?
引き戸と言っても、片側だけ開くタイプの引き戸なら、
どちらを開くかという疑問はありませんね。
ですが、サザエさん一家のお宅のように
伝統的な日本家屋のような引き違いの場合は、
右から?左から?
どちらを引けばいいのかわからないことがありませんか?
この場合、どちらを引くという一般的な正解は・・・
見つけられませんでした!
一般のお宅の場合、使い勝手や構造により、
どちらから出入りされるかは、それぞれで決められるようなので。
でも、どちらが手前になるかというと、
外側から見て右側が手前にくるのが一般的だそうです。
これは着物の着方とも共通しますので覚えやすいですね。
右側が手前にくるようにあり、右側から出入りするのが
一般的であるとする説もありましたが、
国民的アニメの『サザエさん』の磯野家では
左側を引いて出入りされているようなので、
やはりそれぞれのお宅によって決められているということなのでしょう。
初めて伺うお宅で、
勝手に引き戸を開けて入っていくという場面は考えにくいですから
お宅の方が開けてくださるのに従えば問題ないでしょう。
引き戸の開け方閉め方
では、引き戸の開け閉めにマナーはあるのか?
という疑問についてはどうでしょうか。
玄関に限らず、
和室を出入りするときのふすまの開け閉めにも共通しますね。
和室の出入りというと、茶道では流派により違いがあるようです。
ですので、
一概に、「これがマナーです!完全にこうして!」
ということはありませんが、
美しい立ち居振る舞いとして、当スクールでもお伝えしている
振る舞いはあります。
とってもわかりやすい動画がありましたので、
よろしければ、こちらをご覧ください。
和室の出入りは、座ったまま「にじり入る」のが基本と言われますが、
そこまでするのは日常にそぐわない場面も多いです。
こちらの先生のように立って出入りされても、
座って開け閉めされているだけでかなり上品で、
知っているな!という印象になるのではないでしょうか。
踏んではいけない、その理由
「二度とウチの敷居はまたがせんぞ!!」
なんて、頑固なオヤジさんが起こっているという場面が
昔のドラマや漫画なんかでよくありました。
その通り敷居はまたぐものなんです。
なぜ、踏んではいけないのかご存知ですか?
私が子供の頃は、祖母に
「敷居を踏むのはお父さんのおでこを踏むのと一緒やで」
だから、踏んではいけないと教えられました。
え?ちょっと意味わからんな・・・?と思いながらも、
踏んではいけないのだなと理解していました。
敷居を踏んではいけないことの教えとして、
「家主の頭を踏むようなもの」のほかに、
「出世しない」というものもあるようです。
このような言い伝えでは、「納得できない!」
「別に踏んだってい良いじゃないか!」
とお思いのあなたに、
それでも踏んではいけない理由をお伝えします。
それは、引き戸の構造上、
下のレール(溝)部分を通って開け閉めするので、
それを踏むことを繰り返し、
レールが歪んでしまったり、すり減ったりすると開け閉めがしずらくなる、
建付けが悪くなります。
だから、踏んではいけない。
ご理解いただけましたか?
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